バイオメカニクス(生体力学)による全身評価
運動や日常生活活動は神経筋による関節コントロールによって最適な状態を保っています。そのコントロールが崩れることで痛みや動きの困難さが出現するといわれています。運動や生活の中でどの動作がさ最適でないか、その動作中どこの関節の動きが最適でないのかを見つけ出す必要があります。それを見つけ出したらそれが正しい原因なのかどうか徒手的に修正することで痛みや動きの困難さの変化を体験することができます。
理学療法とは関節可動域、筋力を改善させ、日常生活や運動パフォーマンスを高めていくことです。
鍼や電気による物理療法と関節と筋肉の使い方を学習する運動療法を実施することで痛みや動きを改善、向上させその状態を維持することを学んでいきます。
運動や日常生活活動は神経筋による関節コントロールによって最適な状態を保っています。そのコントロールが崩れることで痛みや動きの困難さが出現するといわれています。運動や生活の中でどの動作がさ最適でないか、その動作中どこの関節の動きが最適でないのかを見つけ出す必要があります。それを見つけ出したらそれが正しい原因なのかどうか徒手的に修正することで痛みや動きの困難さの変化を体験することができます。
痛みの原因である関節の可動制限、筋肉の異常な緊張、神経の緊張をリリース(解放)していきます。
リリースの方法は様々な徒手療法を用います。関節モビライゼーション、神経モビライゼーション、ポジショナルリリースなどを組み合わせて実施していきます。
徒手的にリリースが困難な筋緊張に遭遇することがあります。そんな時はドライニードリング(鍼)を実施します。緊張の高い筋膜まで鍼を挿入し、刺激をするとピクッと筋肉が不随に収縮します。あるいはズンとした感覚(東洋医学ではこれを”響き”と表現する)を体感することができます。これによって強固な緊張を軽減することが可能となります。
リリース後に筋活動が回復し動作がスムーズになることもありますが、長期間の疼痛や悪い姿勢、運動方法が体に習慣化している場合、特別な運動学習が必要になります。筋活動は深く小さな筋肉から起こり、浅く大きな筋肉がそれに続くというルールがあります。その深い筋肉を選択的に活動させる特別なトレーニングを指導、実施していきます。その学習が家庭でも行えるようになるとより良い状態を保持することが可能となります。
体幹の安定に欠かせない筋活動が骨盤底筋、腹横筋、深層多裂筋、横隔膜です。それらは目で見ることができません。特に腰痛や骨盤痛のある方は腹横筋活動が低下、あるいは左右差があります。
そこをうまく活用するために特殊なトレーニングが必要ですが、感覚的ではなかなか難しい場合があります。そんな時はエコーで筋活動を目で確認しながらエクササイズする必要があります。
当院ではポータブルエコーでそれが可能ですので、必要な場合その検査とトレーニングを実施します。
特別なトレーニングによって獲得された筋活動を保持したまま、全身運動へ発展させていきます。最初は無負荷で、寝た状態から開始し、続いて座位、立位へと進めていきます。それがスムーズに可能となったら負荷を加えたトレーニングに移行し、ピラティスマシンを使ったトレーニングやスポーツに関連したトレーニングを行うことができます。